- プレスリリース
家主と借主を想いで繋ぐさかさま不動産が環境省「第11回グッドライフアワード」にて「環境大臣賞 企業部門」を受賞 ~空き家課題をポジティブな文脈に転換へ~
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下 On-Co)が運営する「さかさま不動産」は、環境省が主催する「第11回グッドライフアワード」において「環境大臣賞 企業部門」を受賞しました。
つきましては、活動の報告として2024年1月18日(木)に三重県庁雇用経済部を表敬訪問致します。
グッドライフアワードとは
環境省「第11回グッドライフアワード」は、環境と社会によい活動を応援するプロジェクト。社会をよくする SDGsを体現する取組が「環境大臣賞」として表彰されます。環境大臣賞は、最優秀賞(1件)・優秀賞(3件)・各部門賞(6件)の計10件の選定となりました。
さかさま不動産について
さかさま不動産は、家の情報ではなく「借り手」の情報を開示してマッチングをするサービスです。
従来の不動産流通の仕組みを逆にすることで、「貸す人や使途は選びたい」「物件情報を公開せず借り手を探したい」と考える非流通空き家の所有者や、チャレンジ精神を持つ人を地域に誘致する際などに有効です。
これまでに全国24件のマッチングがあり、地域に新たな文化やビジネスが生まれました(2023.11時点)
また空き家を介した関係性づくりに共感が集まり、宮城県や鹿児島県など13ヶ所にて支局が開設され、全国に広がりつつあります。※HP:https://sakasama-fudosan.com/
受賞理由:地域活性に寄与する取組み
これらは、逆転の発想に基づく独自性の高い取組みであると共に、全国の空き家対策の共通課題である「市場に出てこない空き家」を流通させるだけでなく、地域活性にも寄与する取組みであると評価され、今回の受賞となりました。また空き家課題をポジティブな文脈で転換したことも評価に繋がりました。
※サービス開始:2020年6月|HP:https://sakasama-fudosan.com/
表敬訪問概要
日時:2024年1月18日(木)15時00分~15時30分
場所:三重県庁 雇用経済部 部長室(三重県津市広明町13番地)
訪問先:部長 小見山 幸弘氏|次長 福島 賴子氏
訪問者:株式会社On-Co 代表取締役 水谷岳史|取締役 太田憲明・福田ミキ
貸す気も売る気もない空き家が20年で約1.9倍へ
深刻化する空き家問題。総務省によると、2018年の空き家率は過去最高となる13.6%(849万戸)で、二次的利用や賃貸・売却予定のない長期不在の住宅は41.1%(349万戸)。2030年には470万戸程に増加すると推計されています (※1※2)。※1 総務省 「平成30年住宅・土地統計調査」 ※2 国交省「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性」
さかさま不動産で物件と出会う面白さとは
物件情報を不特定多数に公開することなく借り手を探せる仕組みであるに加えて、借り手の魅力が刺激となり、最近では物件所有者から「情報公開はしたくないが良い人がいたら貸したい」「文化的な使い方をしてほしい」「地域が活性化する人に貸したい」などの相談が増えています。
発想のベースは、代表陣が約10年間、同じエリア内にて数軒の空き家を挑戦の場として利活用する中、”君たちなら貸したい”と応援してくれる大家と出会い支えられたこと。
これまでマッチングを通して文化と商売が生まれ、地域活性に繋がっています。どの事例もさかさま不動産だからこそ生まれた温かな展開で「普通は出会えなかった大家と借主」「諦めかけていた夢が叶った」「開業後も大家が常連」「開業前から街が応援してくれる」などの関係性による物語が織り成されています。
今後の展開
持続可能なまちづくりにおいて大切なのは、ただ空き家をうめるのではなく新たな仕事と文化を生む、より良いマッチング。今後も地域を支える方々との連携を図り、物件を探す方法が従来の「家ベースの不動産屋」に加えて、「人ベースのさかさま不動産」が選択肢になる社会を目指します。
【株式会社On-Co】
共同創業:水谷岳史・藤田恭兵|設立:2019年3月|本社:三重県桑名市西別所1375|拠点:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル|HP:https://on-co.jp/|
ミッションは「まだない何かに挑む」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産や上回転研究所、丘漁師組合などを展開している。