• 講演・登壇・受賞

奈良県主催「みんなで考えよう奥大和のこと〜空き家編〜」に登壇しました。

On-Coの水谷です。
先日、奈良県奥大和移住・交流推進室さんに呼んでいただき、さかさま不動産のお話をしてきました。
ご縁のきっかけは、さかさま不動産の種の時代から応援下さっていた坂本大祐さん。 (いつもありがとうございます)

ここ最近多様な取り組みが生まれている奥大和エリア。 よく耳にするので、ふわっとしたイメージはありましたが、具体的なことは知らないのが現状。 (東吉野には坂本さんがいるオフィスキャンプ、吉野にはさかさま不動産でマッチングした浅井くんがいるので何度もお邪魔していますが)

奥大和ってどんな単位なんだろう?
ユニオン(同盟|連合)的な感じかな?

知ってはいるけど実は知らないエリアの話。
もしかしたらこの感覚は、奈良だけではなくて、他の地域にも共有するでのはないかな。
奥大和の取り組みや考え方は勉強になりそう!

的な興味で参加させていただきました。

イベントで展開されていた内容と感想を、ザザッと纏めました。

1.奥大和の移住定住について

・調査について
担当部署の皆様は、奥大和エリアの19箇所を回って調査をしたそう。
19市町村もあることに驚き。
現地へ行って見る&聞くって、実際大変だよなーと思いました。
(後で聞いたら奈良県の面積の約8割が奥大和に分類されるらしい)

・課題について
調査によって分かった状況は「移住希望者は多いが、貸せる空き家はない。しかし空き家は沢山ある」ということ。
これは全国共通した課題ですね。
一休さんに答えを聞いてみたいものですが(一休さんって奈良でしたっけ?)僕も仮説を持っています。
実は坂本さんに呼ばれた理由も、この部分でした。

要は、
①貸したいと思っている空き家の大家さんが顕在化していない
②そもそも誰にでも貸したいわけではない大家さんが多い
ということ。

そこで、潜在的な空き家を集めるには、まずは借りたい人を集めるしかない。
北風と太陽と一緒。

大家さんに「空き家を貸してよー!」っていうよりも、「こんな良い人いるんだけどどうしますー?」って言った方が良くないですか?
そもそも今は住んでいないにしろ、大切な思い出が詰まっているお家に、「空き家ですよね?」なんて言ったら怒られちゃうかもです。

「こんな人があんなこと始めたらなんか良いですよね〜!」というのをベースにしたいのです。

担当者さんが言うには、移住者が増えても、地域は幸せになっているのだろうかという疑問も抱いているそう。

これも奥大和に限らず、全国の移住担当者さんもよく仰ってる。
仕方ないですよね。だって移住者は自分の理想の生活を求めて移住するわけで、地域のために移住していないから。

だからこそ地域側が「選ぶこと」が大切だし、移住者の数がKPIになってしまうと、当然ながらミスマッチもはらんでいるはずです。

とはいえ、空き家バンクは公平性が求められ、誰にでも貸せる(先着順)仕組みのため、選ぶのは難しい。

今回の企画は、諸々を踏まえて、具体的に何から始めるべきなのか!?
空き家のセクションだけが取り組む問題ではないから、みんなで考えよう!となったそうです。

2.空き家コンシェルジュ 有江さんのお話

・空き家コンシェルジュについて
有江さんの活動エリアは奈良、徳島、和歌山、岡山…
空き家コンシェルジュは、事務所にリフォームした元空き家に常駐し、生活相談を受けるそうです。

職員は計20名。
それでも足らないと仰っていました。衝撃です。とはいえ、地域で丁寧に対応するには人が必要。
納得…

・体制について
「空き家ではないところで体制を作っていくことが大切。古くなってからではもう遅い…」とのこと。

まさに。
古くなってからでは手遅れというのは、僕も思います。
人が住まないから古くなるのではなくて、住む人がいないと家のエラーに気づけないんですよね。
早期発見&早期治療。
家にも同じことが言えると思います。

・奈良県での空き家のニーズ
奈良県には、利活用したい人が多く、全国的に見ると、相談件数は多い方なのだそう。
やはり奈良県は人気なんですね。
空き家を不動産投資目的で入手する方(≠移住)や、外国の方が別荘地にするニーズもあるよう。
移住とは少し違う相談も多いそうです。
移住窓口としては、「貸せる空き家は貴重。せっかくなら地域に溶け込む暮らしをしてくれる人が良い」と思ってしまいますよね。

・大切なコーディネートセンス
「マッチングは条件が合うだけではダメ。断ることも選択肢に。マッチング後もどんな方なのかを知る必要がある。つまりコーディネートできる人材が必要」
こちらもまさに!!なぜ移住してもらうのか。
移住定住部署ではなく、地域のビジョンを地域の当事者が考え始めることが一番大切ですよね。
受益者は行政ではなく、地域の方のはずです。

・空き家へのアプローチ色々
「臓器提供のカードのように所有者の意思を事前に聞ける関係性を作っておくことも有効」
とのこと。

たしかにそういう仕組みがあれば、いざという時に困る人が減るだろうな。
他にも、地域ごとの相談、サブリース、DIY型賃貸、いかに、オーナーをチェンジさせるかなどなど、空き家解決の手段が玉手箱状態でした。

こういう方が地域に1人いるだけで安心感が桁違い。
とはいえどう生計を立てていくのかはやはりハードル。
社会課題に対してのアプローチは必要だけどビジネスにするのは難しい。
必要なサービスをもっと社会の仕組みでフォローする方法ってないのかな…。

3.さかさま不動産の話

原体験からさかさまの仕組みが必要を思った流れや、実際に起きていることなどをお話させていただきました。
諸々一番言いたいのは、「貸す人も地域に呼ぶ人もちゃんと選びましょう!!」ということ。
ちゃんと選べるよう、借りたい人・挑戦したい人が増えるように僕たちも頑張りますので。さかさま不動産の話はここでは割愛。

4.事例紹介

・奥大和の市町村さんの事例・活動報告を聞いて。
・コミュニティナース/養成講座・移住定住体験住宅
・官民共同の空き家利活用
・ゲストハウス
・まちづくりの会・家の掃除会(地域や大学と連携)
・地元向けの朝市
・sagojo(関係人口創出プロジェクト)・アドレス
・サテライトオフィス
・移住者受入協議会
・空き施設の利活用
・マルシェ
・子ども園

メモが追いつかない!!
最初に「奥大和に色んな活動が生まれているらしい」
というイメージを越えて、めちゃくちゃたくさんの取り組みがあることがわかりました。

たまに「隣の町がやってることをもっと共有すればいいのに」って思います。
行政はどうしても越境が難しいでしょうけど、民間ならできる。

1つの市町村だけで10種類のプロジェクトを進めるのもいいけれど、
17の市町村をマーケットにして1つの事業者が17の市町村をカバーすることだって有効。
そんな越境が出来れば、民間もスケールが生まれてやりやすくなるんじゃないかな。

大人の事情で難しいことも理解しています。
が、県という区分よりも状況が似ている(?)奥大和というエリアで捉えた方が効率が良さそう。
そういう意味では、奥大和というカテゴライズだからこその進めやすさが観えてきました。

今回のテーマは空き家でしたが、今後も多種多様なテーマで話し合いが行われそうな雰囲気。
多様な課題を話し合うことで、それぞれの地域の特色やノウハウが露見し、それを共有したり、双方カバーし合えたりできたら、行政も地域の人も仲良くなる。
トークイベント後の交流会でも、そんな空気がプンプンしていました。

今回伺った課題感に、さかさま不動産はきっと有効。
奥大和にて、さかさま不動産をご活用いただく意味も見えてきたので、是非お仲間に加えていただきたいと思います。
長くなりましたが、奥大和でのイベントレポートでしたー!