- プレスリリース
「さかさま不動産」神奈川県に「横浜西部支局」開局~11月25日に開局イベント開催へ~
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)が運営する、物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するサービス「さかさま不動産」にて、神奈川県に「横浜西部支局」が立ち上がることとなりました。つきましては、同局主催で11月25日(月)に開局イベントが行われます。
地域に密着した方々と連携するさかさま不動産支局。福岡県香春町、京都府伊根、愛知県豊田市、和歌山県和歌山市などに次いで21拠点目の開設となります。
貸す気も売る気もない空き家が20年で約1.9倍へ
深刻化する空き家問題。総務省によると、2023年の空き家率は過去最高となる13.8%(900万戸)で、二次的利用や賃貸・売却予定のない長期不在の住宅は42.7%(385万戸)。2030年には470万戸程に増加すると推計されています (※1※2)
また国土交通省が調査した「利活用に向けた活動状況」によると、将来的にも利用意向はなく「空き家のままにしておく」との回答が約3割。賃貸・売却の意向を持つ所有者は2割超いるものの、そのうちの約4割は「何もしていない」とのデータが出ています。(※3)
※1 総務省 「令和5年住宅・土地統計調査(速報集計)※2 国交省「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性」※3 国交省 「社会資本整備審議会 住宅宅地分科会 空き家対策小委員会 とりまとめ 参考
さかさま不動産の狙い
さかさま不動産は、家の情報ではなく「借り手」の情報を開示してマッチングをするサイトです。
従来の不動産流通の仕組みを逆にすることで、「貸す人や使途は選びたい」「物件情報を公開せず借り手を探したい」と考える非流通空き家の所有者や、チャレンジ精神を持つ人を地域に誘致する際などに有効です。
最近では物件所有者から「情報公開はしたくないが良い人がいたら貸したい」「文化的な使い方をしてほしい」「地域が活性化する人に貸したい」などの相談が増えています。
※HP:https://sakasama-fudosan.com/
地域の課題解決の手段として広がる支局
さかさま不動産は非流通の空き家の発掘や空き家を介した関係構築を目論む実証実験として2020年にスタートしました。空き家発生の抑制と活用促進に向け、空き家の所有者と活用希望者を仲介する新たなスキームが求められる中、自治体やまちづくり団体から相談も増えており、①移住や空き家活用相談は増えている ②借りられる空き家がない ③空き家課題は深刻 ④地域にとって良い移住者を選ぶ必要がある という共通課題が視えてきています。
2022年からはさかさま不動産支局の展開を始め、空き家を介した関係性づくりを、風土や課題を理解した人たちが地域密着でフォローする仕組みを拡げています。現在は全国20の支局が地域の課題解決や活性化のためのいち手段として、各地の取り組みに合わせて「さかさま不動産」を活用しています。
横浜市の中でも比較的新しく宅地開発された西部地域
横浜西部支局が主に対象とする保土ヶ谷区・旭区周辺は、相鉄本線の発展に伴い、昭和40年ごろから沿線に大規模な宅地開発が行われた比較的新しい地域。それでもニュータウンは当時の親世代が不在となり、子世代も他地域へ流出して空き家状態になるケースもみられています。また、宅地が広がるエリアにおいて、空き家増加は防犯・防災上の大きな懸念になると自治体や自治会も対策を急いでいます。
不動産業に20年以上携わる中で感じた社会的責任
支局を立ち上げるのは、20年以上不動産業に携わる平口氏。横浜エリアの不動産売買や賃貸・宅地開発などを手掛ける中で、空き家や売買価値がほとんどない物件に出会うこともありました。所有者が売りたいといえば不動産屋が介入することはできるが、逆に所有者に放置されたままだと何もできないことが多々あり、不動産領域の中で空き家が社会課題化していく流れにも責任を感じていました。
平口氏は60歳を迎えるあたりから、これまでの経験を社会に還元していきたいと考えていた折に「さかさま不動産」に出会い、本業でなしえなかった空き家に対して活用のアプロ―チができること、また若い挑戦者たちを不動産を通じて応援していきたい、と支局を開局する運びとなりました。
開局イベントについて
日時:2024年11月25日(月)|15:00~17:00
場所:横浜国立大学教育文化ホール中集会室(横浜市保土ケ谷区常盤台79 番1 号)
内容:①支局開局の背景②On-Coによるゲストトーク ③借りたい人プレゼン ④交流会
対象:まちづくりに関わる人、大家さん、横浜西部で何か始めたい人、空き家活用希望者 等
ゲスト:株式会社On-Co 水谷岳史・太田憲明・奥田啓太|申込:https://ivalue-yokohama.jp/event
主催:さかさま不動産 横浜西部支局|担当:平口|連絡先(メール):contact@ivalue-yokohama.jp
今後の展開
持続可能なまちづくりにおいて大切なのは、ただ空き家をうめるのではなく新たな仕事と文化を生む、より良いマッチング。今後も地域を支える方々との連携を図り、物件を探す方法が従来の「家ベースの不動産屋」に加えて、「人ベースのさかさま不動産」が選択肢になる社会を目指します。また、高知県や広島県呉市など自治体と連携して、空き家対策へ繋げる実証実験も実施中です。
横浜西部支局について
運営するのは、不動産業を営む株式会社アイバリュー。20年以上不動産業に携わる中で、社会問題化する空き家に対応したいと独立し、元来の不動産業と、さかさま不動産を両輪で取り組み、地域の活性化に貢献することを目指す。
運営:株式会社アイバリュー
住所:〒231-0043 神奈川県横浜市中区福富町仲通2-4-502
電話:045-900-51036
メール:contact@ivalue-yokohama.jp|担当:平口
株式会社アイバリューについて
代表取締役 平口恭浩|設立:令和5年8月|拠点:〒231-0043 神奈川県横浜市中区福富町仲通2-4-502
公式HP:https://ivalue-yokohama.jp/|事業内容:不動産の売買、賃貸及び管理並びにそれらの仲介及び斡旋など
株式会社On-Co
代表:水谷岳史|設立:2019年3月|本社:三重県桑名市西別所1375|拠点:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル|HP:https://on-co.jp/|ミッションは「未来の前座になる」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産や上回転研究所、丘漁師組合などを展開している。
本件に関するお問い合わせ 窓口:武田 mail:support@on-co.co