- マッチング者
22件目「老若男女みんな集まれるコミュニティスペースを作りたい。」
借主:原体験は子育ての孤独。老若男女が集える場へ
今回成約したのは、3人の子育て中かつ、子育てコミュニティを運営する保育士 大矢 康子さん(41歳・名古屋市南区在住)。移住直後(大阪→名古屋)に子育てを始め、孤独だった原体験から、自身の音楽活動の再開を機に、2020年より子育てコミュニティを運営。
2021年には地域内の珈琲店を間借りし、図書室・駄菓子屋・不登校児童の居場所づくりなど関係性を拡張させた流れで、地域内で”老若男女が気軽に集える拠点”となる物件を探していました。
物件:風呂なしの築67年長屋物件
マッチングしたのは、名古屋市南区呼続にある築67年の長屋物件。所有者(47歳)の祖母が建てた物件で、風呂は無く、近所の銭湯が閉業したのもあり、2年以上空き家状態。解体も考えるなか、さかさま不動産にて、同町内の物件を探す大矢氏の記事を発見し、コンタクトを取りました。
家主:心動かされた「こどもが遊ぶ光景」
所有者は、大矢氏が内覧時に連れた小中学生が敷地内で遊ぶ光景を見て、自身の幼少期の記憶がフラッシュバック。「こういう使い方をしてほしい。この人に貸したい」と深く感動。所有者自身にも4歳の子どもがおり、以前から生まれ育った町内のこどもが減り、近所付き合いが希薄化していることに寂しさを感じていたのもあって、大矢氏の活動と想いに賛同。マッチングに至りました。
所有者は「将来を考えた時、お金だけでは計れない価値があると感じた。子育て世代として自分の家族もその場に緩く関われることを想像したらワクワクする」と話します。
徒歩圏内にいた借主・家主。共鳴がまちづくりプロジェクトに
実は徒歩圏内にいた借主と家主。さかさま不動産を通して出会ったことで、エリア活性化へと話が発展しました。
大矢氏が借りる物件は長屋の一角。連なる部屋は想定以上に広いため、大矢氏は現間借り先の珈琲店と家主でチームを組み、町に賑わいを創る人を誘致する流れを試すこととなりました。まずは10月22日(日)に「ヨビツギナガヤプロジェクト(仮)」として長屋に集まり、ゆるやかなイベントを行う予定となっています。
大矢さんの掲載記事はこちら
https://sakasama-fudosan.com/lessee/rounyakunannnyo-komyunithi/