廃棄処分待ちのカッターボートを保管・修理できる場所が欲しい
奥 知樹
宮崎県在住の奥知樹と申します。商船大学卒業後から一昨年まで日本の船員教育機関である航海訓練所(現海技教育機構)にて日本丸、海王丸という帆船始め練習船で教官、船長をしていました。
現職は水先案内人(ハーバーパイロット)をしていると同時に、ハワイのポリネシア航海協会の所有するHOKULEAというポリネシアの伝統的な航海カヌーのクルーでもあります。
HOKULEAがハワイからMicronesiaを経由して2007年に日本に寄港した際に、日本の海の知識をシェアさせて頂く機会に恵まれ、それがご縁となりポリネシア航海協会のメンバーとなりました。 この活動にとても意義を感じながら2008年からハワイの海を中心に太平洋でクルートレーニングに参加しながら航海をしてきました。
2014年から2017年にかけてHOKULEAが地球一周をした際には、クルーとしてインド洋横断(バリ~モーリシャス)の航海を担当しました。
(本人)
この航海は近代的な航海計器を一切使わずに天体や雲、波、海の生物、鳥など自然のサインのみを頼りに航海をします。 実際に太古から人類が行ってきた航海を継承しています。
また、日本では海洋民族を始めとするこの国の祖先の英知や技術を学び、伝承してゆくことを大切にしながら航海を続けてゆくことを目指すNPO法人日本航海協会を主宰しています。
日本の伝統的な技術で航海カヌーの建造や航海術を用いることにより、未来に本当に必要なものを学び取ることができます。
現在は宮崎県の日向の海岸に流れ着いた大きな丸太を削り出し、数千年前から太平洋に存在し伝承させれてきたカヌーを頼りに新しい外洋航海カヌーの建造を、日本発祥の航海が始まったとされる日向美々津の対岸の幸脇で進めています。
物件を探している地域
三重県
- 志摩市
- 松阪市
- 伊勢市
- 鳥羽市
やりたいこと
日向の地で新しいカヌー建造を進めるとともに、繋がりのある三重において、海洋上における航海クルーのトレーニングの準備を開始したいと思っています。まだ使えるのに廃棄されようとしているカッターボートを使って、地域の子供たちが海に触れる機会を創出しながら、クルートレーニングを行なう計画です。
カッターは単体での訓練を行うほか、帆走ができるように改装したり、二艇のカッターを組舟としてくみ上げてHOKULEAのような双胴カヌーとして航海訓練ができることも目指しています。
やりたい理由
廃棄処分待ちのカッターボートを保管し、修理をしながら地域の子供たちが海に触れる機会を創出出来る場所にしたいです。
現在、佐賀県が所有し廃棄処分待ちのカッターボートを引き取る話がきています。しかし今の場所ではその保管場所がありません。 それを引き取りラッシング(ロープだけで縛るやり方)で上記のようなことを計画しています。
三重と日向には様々な繋がりが太古からあるとされています。1996年にパラオのクニオ ナカムラ元大統領から国の伝統カヌーであるコトラオル型カヌーが三重県に贈られ、20年間三重県水産高校に展示保管されていました。
経年劣化の進んだそのカヌーを我々日本航海協会が修理する申し出に三重県、及び水産高校が同意し、このカヌーは陸送にて沢山のボランティアの尽力で三重県から宮崎県に引き取られました。2年をかけて、そのカヌーの伝統的な作り方を紐解きながら、出来る限り原型を保つことを基本にコツコツと修理を進めました。また、修理後は日本航海協会が立ち上げたプロジェクト”古事記の航跡を辿る航海”としてこのカヌーを”ツクヨミ”と名付けて、神武天皇が行なったと記紀に記されている寄港地を参考にお船出の地である美々津から三重県を目指す事となりました。
2016年、3年をかけた航海と、最後の陸送を経て昨年、”ツクヨミ”は故郷、三重県に戻りました。これが三重県と我々の関わりの始まりです。
希望物件の基本情報
エリア:鳥羽・伊勢・志摩〜松阪まで
広さ:理想は900m2以上あると嬉しいです。
理想の賃貸金額:3万円以下
その他:カヌービルディングのトレーニングと実践のできる場所。造船所跡、船を船台にあげたりできる場所。できれば船台にあげるためのクレーンやウィンチなどがあるとありがたいです。
掲載者情報 PROFILE
自己紹介
宮崎県在住の奥知樹と申します。商船大学卒業後から一昨年まで日本の船員教育機関である航海訓練所(現海技教育機構)にて日本丸、海王丸という帆船始め練習船で教官、船長をしていました。
現職は水先案内人(ハーバーパイロット)をしていると同時に、ハワイのポリネシア航海協会の所有するHOKULEAというポリネシアの伝統的な航海カヌーのクルーでもあります。
HOKULEAがハワイからMicronesiaを経由して2007年に日本に寄港した際に、日本の海の知識をシェアさせて頂く機会に恵まれ、それがご縁となりポリネシア航海協会のメンバーとなりました。 この活動にとても意義を感じながら2008年からハワイの海を中心に太平洋でクルートレーニングに参加しながら航海をしてきました。
2014年から2017年にかけてHOKULEAが地球一周をした際には、クルーとしてインド洋横断(バリ~モーリシャス)の航海を担当しました。
この航海は近代的な航海計器を一切使わずに天体や雲、波、海の生物、鳥など自然のサインのみを頼りに航海をします。 実際に太古から人類が行ってきた航海を継承しています。
また、日本では海洋民族を始めとするこの国の祖先の英知や技術を学び、伝承してゆくことを大切にしながら航海を続けてゆくことを目指すNPO法人日本航海協会を主宰しています。
日本の伝統的な技術で航海カヌーの建造や航海術を用いることにより、未来に本当に必要なものを学び取ることができます。
現在は宮崎県の日向の海岸に流れ着いた大きな丸太を削り出し、数千年前から太平洋に存在し伝承させれてきたカヌーを頼りに新しい外洋航海カヌーの建造を、日本発祥の航海が始まったとされる日向美々津の対岸の幸脇で進めています。
やりたいこと
日向の地で新しいカヌー建造を進めるとともに、繋がりのある三重において、海洋上における航海クルーのトレーニングの準備を開始したいと思っています。まだ使えるのに廃棄されようとしているカッターボートを使って、地域の子供たちが海に触れる機会を創出しながら、クルートレーニングを行なう計画です。
カッターは単体での訓練を行うほか、帆走ができるように改装したり、二艇のカッターを組舟としてくみ上げてHOKULEAのような双胴カヌーとして航海訓練ができることも目指しています。
やりたいことの理由
廃棄処分待ちのカッターボートを保管し、修理をしながら地域の子供たちが海に触れる機会を創出出来る場所にしたいです。
現在、佐賀県が所有し廃棄処分待ちのカッターボートを引き取る話がきています。しかし今の場所ではその保管場所がありません。 それを引き取りラッシング(ロープだけで縛るやり方)で上記のようなことを計画しています。
三重と日向には様々な繋がりが太古からあるとされています。1996年にパラオのクニオ ナカムラ元大統領から国の伝統カヌーであるコトラオル型カヌーが三重県に贈られ、20年間三重県水産高校に展示保管されていました。
経年劣化の進んだそのカヌーを我々日本航海協会が修理する申し出に三重県、及び水産高校が同意し、このカヌーは陸送にて沢山のボランティアの尽力で三重県から宮崎県に引き取られました。2年をかけて、そのカヌーの伝統的な作り方を紐解きながら、出来る限り原型を保つことを基本にコツコツと修理を進めました。また、修理後は日本航海協会が立ち上げたプロジェクト”古事記の航跡を辿る航海”としてこのカヌーを”ツクヨミ”と名付けて、神武天皇が行なったと記紀に記されている寄港地を参考にお船出の地である美々津から三重県を目指す事となりました。
2016年、3年をかけた航海と、最後の陸送を経て昨年、”ツクヨミ”は故郷、三重県に戻りました。これが三重県と我々の関わりの始まりです。
やりたい想い
17歳から海の世界に飛び込み、帆船での航海を中心にして38年間、海の世界を見てきました。その経験から強く感じるのが、科学の発達によって今の生活水準があるのとともに、失ってきたものを考えなければならない時期にあるということです。それは、海洋環境のみならず様々な自然環境の劇的な悪化を目の当たりにしている皆さんも同じだと思います。まずはその事実をしっかりと認識して、とにかく行動する。課題はとても大きな壁かもしれませんが、小さくとも起こした行動は新たな結果を生み、またそれを継続することにより課題解決を進めて行けると信じています。
「科学の知識をどう正しい未来に使っていくのか」それはこれからの目指すべき大切なことであり、そのためには祖先が作り上げ守ってきたことにもう一度目を向け、自然との対話や触れ合いの中から感じとる事がとても大事だと考えています。
その手段の一つとして航海カヌーの建造を目指し、対話しながら航海を続けていきたいと考えています。
まず学ぶのは我々であり、大人が言葉だけじゃなく行動し、子供たちが希望をもって生きていける環境を作っていけたらと考え活動を続けております。
できること・今までの経験
SNSでの発信、海洋教育、環境教育、海洋文化活動
物件情報
エリア:鳥羽・伊勢・志摩〜松阪まで
広さ:理想は900m2以上あると嬉しいです。
理想の賃貸金額:3万円以下
その他:カヌービルディングのトレーニングと実践のできる場所。造船所跡、船を船台にあげたりできる場所。できれば船台にあげるためのクレーンやウィンチなどがあるとありがたいです。