- マッチング者
20件目「地域で世代を超えて集まれる拠点を作りたい」
社会福祉士による”世代を超えて集まれる拠点づくり”への挑戦
■2年間探していた地元の空き物件
社会福祉士 森輝さん。同地域で生まれ、近所の大人たちに育ててもらった原体験を持つ中、時代の変化も伴って地域内の交流が減っていることに寂しさを感じていました。
また社会福祉士として、介護や不登校・ヤングケアラー・生活困窮など様々なご家庭の支援を経験する中、まわりに相談できず悩みを抱え込むことで、孤立化など問題が深刻化していることを痛感。相談したい時にふと思いを出せるような場所が必要だという思いもありました。
そこで2021年に独立したことを機に、自身の小学校区内に、子どもから高齢者まで世代を越えて立ち寄り、助け合いの関係を再構築するフリースペース兼事務所となる物件を探していました。
■「もともと貸す気はなかった」想いに賛同した大家
マッチングしたのは、三重県桑名市にある築55年程の戸建て物件。3.4年間空き家状態となっていた所有者(62歳)の実家で、他人に貸す予定はありませんでした。
きっかけは、On-Coが桑名市と締結した「挑戦を応援できるまちづくり」に関する連携協定。取組みの一環として、市内約5万世帯(5万4千部発行)に配布される広報紙「広報くわな」新年号にさかさま不動産の特集を行い、森さんの想いを紹介したことでした。
所有者と森さんは知り合い(所有者の息子の同級生)でしたが深い関わりはなく、広報誌を通して、森さんの活動と想いを知り賛同。マッチングに至りました。
所有者は「もともと誰にも貸す気はなかったが、森さんの想いを知って応援したいと思った。地域の繋がりはコロナ禍で更に減った。世代を超えて交流出来る居場所づくりに、実家を活用してもらいたい」と話します。
■「困った時はお互い様」世代を越えて集まれる拠点づくりへ
森さんはまずは1階部分を借り、社会福祉士事務所として活用(物件内の荷物を2階へ移動)。改装を行い、今年秋頃には地域の人たちに開放する流れを目指します。
森さんの掲載記事はこちら
https://sakasama-fudosan.com/lessee/kuwana-sedaiwokoeta-freespace/