地域医療の学び舎づくりが地方を救う。

地域医療の学び舎づくりが地方を救う。

地域医療の『地域』とは何か?

はじめまして。水谷祐哉と申します。1986年生まれ。東員町出身、いなべ市在住です。これまで理学療法士として病院に勤務。2019年よりNPO職員として、地域住民の健康づくりや場づくりに従事。現在は、いなべ市内で5カ所の集いの場を運営している。そんな集いの場を運営して、誰もが住み慣れた地域で本人の望む最期を迎えらえる文化を実現することを目標に日々活動している。病院から飛び出し、人々の暮らしに近い『地域』で毎日を過ごすコトで沢山の学びがある。

日本は、超高齢社会を迎えている。平均寿命も延び、病気と『共に』暮らすことが当たり前となっている。そのため、医療も変化し、病院での医療から、『地域』医療に変化している。『地域』とは何か?その意味を知らずして、地域医療は成立しない。

『地域』とは『暮らし』であり、『地域医療』とは『まちづくり』。それぞれの町や村で、脈々と受け継がれてきた伝統、ひとりひとりの暮らし、価値観、あらゆる要素が複雑に絡み合って『地域』は出来あがっている。地域医療とは、『自宅で医療を施すこと』ではない。

医療の学び舎は病院だけではない。

日本の死のほとんどは病院で迎えている。本人が住み慣れた自宅での死を望んでいてもその現実は変わらない。そのような現実から、医師や看護師など、医療者を志す若者の多くは、病院で医療を学ぶ。しかし、それだけでは『地域医療』は学べない。

ではどこで学べは良いのか?町や村に根差した場所で学べば良い。それは、集落のお寺、公民館、誰かのお家かもしれない。もしかすると、誰かの畑かもしれない。どんどん人々の暮らしに近い場所に溶け込むことで、『地域医療』を学ぶことが出来る。

まちづくりを考える医療者の必要性。

私はNPO職員として、『健康なまちづくり』に関わっている。健康なまちづくりとは、暮らしているだけで健康になるまち。夢のような町だけど目指している。町には様々な種類がある。先祖代々住み続けてきた町、新興住宅街、商店街など、それぞれの町の成り立ちで人々の価値観は異なる。そして、この価値観の違いを知ることが『健康なまちづくり』を考える上で大切となる。そんな『まちづくりを考える医療者』を増やしていきたい。

『地域』『まちづくり』を学びたい医療者の学び舎を創りたい。

私たちの取り組みに様々な人が興味を持ち、実習やボランティアとして参加してくれている。そんな人たちが宿泊し、じっくりと『地域医療』を学ぶことの出来る場所を創りたい。1日だけ体験するのではなくより長い時間を過ごすことでより深い学びが得られることが期待できる。また、様々な地域から集まった医療者同士が『学び舎』を通じて繋がりが生まれることで、日本の地域医療に変化を与えると期待している。そして日本中に『まちづくりを考える医療者』が沢山生まれれば、日本の未来は明るいと感じている。

地域医療の学び舎が紡ぐ未来のカタチ

日本は超高齢社会です。同時に多死社会でもあります。そして、多くの高齢者が自宅で亡くなることを希望しながら、病院や施設で亡くなっている。一方で、在宅医療が進められ、自宅でも医療は受けられるようになった。しかし多くは最期を自宅以外で迎えている。

その背景には、核家族化、医療の発展など様々な要因があるが、「人と人との繋がりの希薄さ」が大きな要因だと思っている。実際、人と人との繋がりが感じられる地域では、最期まで自宅で過ごす人が多く、『奇跡の地域』と呼ばれている。そしてその地域は、山間地域に存在している。

山間地域では潤沢な医療介護サービスはない。そこにあるのは『人と人との繋がり』である。そんな繋がりを地域に紡ぎなおすことが『それぞれが思い思いの最期を迎える』ために欠かせない。そのためには、医療だけでなく、人と人との繋がりや関係を感じることの出来る地域やまちづくりを学んだ医療者が必要となる。そんな地域を想い、まちづくりを考える医療者が、医療過疎地と呼ばれる地方の医療の未来を担っていく。

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